青酸カリが盗まれた! 鍵管理はどうなっていたのか?

■青酸カリがなくなった!  

 2024年5月16日、大阪公立大学の研究室で保管されていた青酸カリなどの薬品がなくなっていることがわかりました。その後の捜査で、同研究室に所属していた大学院生が犯人として逮捕されています。 

 報道によれば、鍵の管理は、以下のようにされていた。

 ①保管庫の鍵は、鍵を収納する専用ボックスで保管されていた。
 ②この専用ボックスは事前登録した教員や学生が開けられる仕組みだった。
 ③保管庫では、鍵の開閉が自動的に記録される仕組みであった。 

 また、大学側は再発防止策として、以下の3点を決めました。

 ①使用頻度の高い「劇物」と青酸カリのような使用頻度の低い「毒物」を同じ保管庫で管理することをやめ、新たに「毒物専用」の保管庫を設置する。
 ②学生だけで保管庫のカギを取り出したり開け閉めしたりすることを禁止し、必ず専門知識のある教員の管理下で行うこと。
 ③未使用の期間が3年以上になる毒物は原則廃棄する。

 これで十分ですか? 悪用されたら多くの人の命が失われます。
 取扱い責任者がなぜ見届けないのか? など不安が残ります。

■これを期に重要文書、機密文書の鍵管理も見直しましょう。

 青酸カリがなくなった。青酸カリを盗まれたとなると、なんとずさんな管理をしていたんだという声も聞こえてきそうですね。しかし、この期に皆さんの会社の重要な紙文書、機密の紙文書の管理方法も見直してみませんか。

 たいていの会社の文書管理規程では、「重要文書、機密文書は、鍵のかかる保管庫で管理すること」程度にしか定めておらず、その鍵をどう管理するかまでは決めていないのが実状ではないでしょうか? 鍵ボックスで管理しても、その鍵ボックスの鍵はどうするのか?

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