光ディスクは高度な技術で製造されており、媒体の種類ごとにドライブでの書き込み時のレーザーパワーを調整してします。このことから、書き込み装置と媒体との間で微妙なミスマッチがあった場合、書き込み時にエラーが多くなることがあります。光ディスク単体だけ、あるいはドライブ単体での品質だけではなく、組み合わせた時にも、問題が生じないものを認定しており、安心してご利用できます。
認証しているDVDやBDの光ディスクは追記型とよばれ、1回だけ記録することができるものです。記録層にレーザー光を当て、記録層を変化させていますが、メーカーによる違いだけでなく光ディスクの種類によっても、記録層の持つ特性が違います。このためドライブは、記録を始める前に自動的にそのディスクのタイプを識別し、最適となるレーザーパワーとなるように調整した上で、実際の記録を行います。この時のレーザーパワーの調整が十分に行なえない時は、記録データにはエラーが多く含まれてしまいますので、光ディスクとドライブの組み合わせとして認証を行っています。 それぞれが認証を受けたものであっても、認証した組み合わせ以外の組み合わせでは、認証されていないものと同等です。
光ディスクでは、長期間保存するニーズがあるため、寿命を推定するための方法が検討されてきており、国際規格であるISO/IEC 16963で規格化されています。本認証でのアーカイブ用光ディスクとは、このISO規格で定められた方法で寿命を推定し、この結果が30年以上とされたものです。ISO/IEC 16963ではBDに関しては規定されていませんが、現在BDを含む規格に改訂されようとしており、この原案に従った方法での推定を求めています。
認証制度では、新発売されるものだけでなく、すでに販売されていた光ディスクやドライブの認証も受け付けています。このため、すでにお持ちの光ディスクやドライブが、後から認証を受けることもあります。認証を受けたものと同じメーカー・形式であれば、認証を取得したものと同じと考えて、差し支えありません。認証を受けた製品は、「アーカイブ用光ディスク製品認証製品一覧」のページに掲載していますので、ご確認ください。
デジタルデータを測定し、良好な状態であれば、すぐに書き換える必要はありません、データを記録した後、5年程度で、デジタルエラーを測定して、良好な状態では無い時(ディスクの取扱・保存を参照)、認証された光ディスクとドライブの組み合わせを用いて、データを移行させてください。
アーカイブ用光ディスクの性能は、認証を受けたドライブによって記録した場合に、性能を発揮できるようになっています。認証されたドライブを使用されることをお勧めします。
「アーカイブ用光ディスク製品認証製品一覧」のページに、メーカー名、製品番号(形式)を記載していますので、各メーカーにお問い合わせください。
この認証制度は、JIIMA会員企業に限定することなく、日本に拠点もって製品の製造や販売を行っている法人が申請することができます。