ISO/TC171 プレナリー(総会)2024 が東京で開催されました。

 ISO/TC171 プレナリー(総会)2024 が日本の主催で、5 月 6 日~10日の 5 日間、16 か国 約 60 名が参加して開催されました。主な審議結果を次に示します。

●TC171/SC1 では、文書の信頼性のある流通を実現するための規格が審議されました。
  • ISO/PWI 22049(文書管理 – 複数の当事者による一貫性のある情報ガバナンスと管理 - 要件)に関するNWIP(新規格開発の提案活動)の開始が承認された。6月中に規格化ドラフトをWGで共有し、WGでレビューした後、10月1日までに、NWIPを申請することを決定した。
  • ISO/DIS 4669‐2(文書管理 - 情報の分類、マーキング、取り扱い - 第2部:ICMHソリューションの機能的および技術的要件)に関して、DIS投票でのコメントに対する技術的修正を考慮し、審議期限を9か月延長して、2nd DIS投票を実施することが決まった。5月末までに、2nd DISテキストを提出し、6月末から投票を開始できるようにすることを決定した。
●TC171/SC2 では、昨年ISO 14289-2 PDF/UA-2が発行されたことでISO 32000-2をベースとしたサブセット規格が出揃った。そこで、PDF本体の強化を目的として次の内容を取り入れる方向で検討を開始した。
  • HDR:画像情報の高精細化
  • JPEG XL:画像フォーマットの追加(高精細、ロスレス圧縮など)
  • C2PA:デジタルコンテンツの生成元や変更履歴を証明できるメタデータを付与することで、ディープフェイクや偽情報の拡散を防ぐ技術の規格
●詳しくは、機関誌IM7・8月号(6/25発行)に掲載予定です。